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減量しやすさは個人の生理学的特質によって明確に異なるようだ

2015.05.27  EurekAlertより

摂取カロリーを制限したとき、ある種の生理学的特性を持つ人は体重が減少しにくい、という米国国立衛生研究所からの報告。

糖尿病・消化器腎臓病研究所(NIDDK)フェニックス疫学・臨床研究所(PECRB)の研究者らは、研究所のヒューマンカロリーメーターで肥満と判定された男女12人を調査した。これは、エネルギー消費量を空気サンプルの測定値に基づいて計算できる個室型間接カロリーメーターである。

参加者は、一日断食した日をエネルギー消費量のベースラインとして測定した後、、6週間摂取カロリーを50%に制限した。

年齢と性別、人種、基準体重を調製した結果、摂取カロリー制限期間に体重損失の少なかったヒトは、断食の期間に最も代謝が減少したヒトであることがわかったという。研究者らは、それらの人々を『倹約』型、体重損失が多く代謝がわずかしか減少しない人々を『浪費』型と命名した。

「肥満の人が食事の摂取量を減らしたとき、代謝変化には大きな個体差がある。倹約型の人は代謝が大きく低下することで、体重損失を防いでいるのだろう」とスザンヌ・ボトルーバ博士は述べている。「どれだけ忠実にダイエットしたかといった行動因子も体重に影響するが、我々の結果は、生理機能の個体差というより大きな観点から考えるべきでることを示唆している。」

個々の代謝反応の違いが先天的なものか後天的なものかはわからないが、摂取カロリー制限に対する個々の反応が、体重増加を予防するために利用できるかどうかは今後の検討課題だという。

「結果は、肥満の人の何人かは代謝が違うため、体重を減らすためにはよりハードに動かなければならないという考えを裏付けている。しかし、個々の代謝の違いは運命ではない。長期にわたってのバランスの取れた食事と定期的な身体活動は、減量のためにとても効果的である」と筆頭著者のマーティン・ラインハルトは述べている。

米国成人の三分の一以上が肥満である。肥満の合併症は、心臓疾患、2型糖尿病および特定の種類のがんなど、予防できる主要な死亡原因のいくつかを含んでいる。

「この研究から、肥満の人が健康的な体重を達成するのを支援するために、より個人的なアプローチをいつか可能にするかもしれないということを学んだ。この研究は、肥満への理解を高めるためのNIDDKの継続的努力で最新の成果を表している」とNIDDKのグリフィン・P・ロヂャースは語っている。

出典は『糖尿病』 (論文要旨)


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