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クルミが大腸がんの増殖を遅くする

2015.05.26  EurekAlertより

クルミが豊富な食事は、動物のがん細胞の増殖を遅くするような遺伝的変化をもたらすようだ、という米国ハーバード大学からの研究報告。

本研究は、クルミの摂取が、マイクロRNA(miRNA)に変化を及ぼすことを実証した初の研究であるという。miRNAは遺伝子発現に影響を与え、最近発展中のエビゲノミクスでも注目されている因子のひとつである。

「我々の研究は、クルミが豊富な食事が有意に大腸がん細胞中のmiRNAの発現プロフィールに影響を与えることを証明している。クルミの成分は、大腸がん細胞中の保護的な脂肪酸と直接あるいは複数の因子と共に相互作用を起こしてこの効果を発揮するようだ」と主任研究者のクリストフ・マントゾロフ博士は語っている。

「さらなる研究が必要であるが、miRNAは疾患や予後のバイオマーカーとして役立つだろうと考えている。また大腸がん治療の潜在的標的としても証明されていくだろう。」

研究チームはマウスをランダムに2群に分けて実験を行った。1群にはヒトの2サービング相当のクルミを含む食事を、別の1群にはクルミなしの対照食を25日間与えた。

その結果、クルミを食べたマウスでは、がん細胞の炎症、血管増殖、増殖に鍵となるmiRNAががんを抑制する方向の変化を示したという。クルミを食べたマウスの腫瘍細胞には、対照群の細胞に比べてオメガ-3系脂肪酸(α-リノレン酸など)が10倍以上多く含まれていた。腫瘍のサイズはより小さくなっており、オメガ-3系脂肪酸の効果が示唆されたという。また細胞増殖も低下した。

この結果は動物実験のものなので、そのままヒトに適用することはできないという。

α-リノレン酸は必須脂肪酸であり、ナッツの中ではクルミだけが顕著な量のα-リノレン酸を含んでいるという。

出典は『栄養生化学雑誌』 (論文要旨)


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