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父親の年齢と子どもの成人後の血液系腫瘍リスクに関連性

2015.05.26  EurekAlertより

子供が産まれた時の父親の年齢と子供が大人になった際に血液と免疫系のがんを発症するリスクが関連するという報告。高年齢の母親と子供のがん発症との関連は認められなかった。

35歳以上まで出産を延ばす親の割合は増加し続けている。しかしながら、彼らの子供の長期的な健康に対する懸念が高まっている。今回の研究は、高齢の両親の子供における、幼児期と成人発症型がんを含むいくつかの疾病のより高いリスクを示唆している。

カリフォルニア在住の成人女性十万名以上を対象とした最近の前向き研究で、母親ではなく父親の出生時の年齢と、子供の血液系腫瘍(米国で4番目に多いがん)のリスクとの関連が示されていた。

今回、研究チームは、その関連性を明らかにするために、米国がん学会のがん予防スタディIIの栄養のコホートで登録された女性と男性からのデータを分析した。1992〜2009年まで、138,003名の対象者において、2,532例の血液系腫瘍が確認された。

解析の結果、研究者は、兄弟なしのグループにおいて、父親の年齢との強い正の関係があることを発見したという。そのグループにおいて、父親が子供の出生の時に35歳以上だった者は、父親が25歳未満だった者と比較して、血液系腫瘍の発症リスクは63パーセント高かった。血液系腫瘍のサブタイプによる違いは認められなかった。

特に、兄弟なしにおいて関連が強かったという今回の結果は、「衛生仮説」として知られる、幼児期に軽く感染症へ暴露することが、免疫系発達にとって重要であり、免疫関連の疾患リスクを減らすかもしれない、という考えに関係するかもしれないという。

「高齢の父親」と「兄弟がいない」の両方に該当するものが、発育不十分な免疫系をもつ者として細胞増殖を促進し、リンパ腫のような免疫系に関連した悪性腫瘍の発症を進めるのかもしれない。「今回の研究は、生まれた時の父親の年齢と血液系腫瘍との関係性をより良く理解するためのさらなる研究の必要性を示している」と研究者は語っている。

「リンパ腫、白血病または骨髄腫等と診断される悪性腫瘍を発症する生涯リスクは極めて低い。したがって、高齢の父親に生まれる人々は、不安を感じなくてもよい」と、博士は語っている。しかし、世界中で高齢の父親から生まれる子供の数が増大していることから、今回の調査結果を確認し、この関連の生物学的基礎を明らかにするためのより多くの研究が必要であるとしている。

出典は『米国疫学雑誌』 (論文要旨)


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