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記憶は食品の選択に影響を与えます

2015.05.24  EurekAlertより

記憶により強く残っている食品は、より選択され易い、それがあまり魅力のない選択肢であったとしても。スイス・バーゼル大学の研究。

研究チームは、いかに記憶が我々の選択に影響を与えるかを、脳内画像スキャンを用いて検討し、記憶の影響が、脳のある領域間の通信量が増加することによって媒介されていることを明らかにした。

ガールフレンドへのプレゼントを選んだり、夕食のおかずを決めたり、我々の日常は選択に満ちており、それらは我々の記憶に基づく情報をベースにしている。意思決定プロセスに関わる神経および認知機能の仕組みは現在でも、記憶を司る脳内領域である海馬と、意思決定を司る前頭葉の腹側内側前頭前皮質が関係していること以外あまり詳しいことはわかっていないという。

研究チームは、30名の空腹の若者を対象に、48種類のスナック(クリスプ、チョコレートバー、プレッツェル、ワインガムなど)を好きな順に並べてもらった。スナックはコンピュータ画面の各々の位置に表示された。参加者は、その後MRIスキャナーを用いて、もう一度二つのスナックを表示位置だけで選択させられた。参加者は、そのようにしてスナックを位置で記憶することを余儀なくされた。

試験の結果、参加者は位置をより思い出し易かったスナックをより好む傾向にあることが分かった。さらに、彼らは、最初のランク付けで低い順位をつけた(つまり魅力でない)としても、位置を思い出し易かったスナックを選んだという。ただし極端に嫌いなスナックは思い出せても拒絶した。30人からなる対照群は、スナックを画面上で直接選び、それは最初のランク付けにかなったものだったという。

fMRIを用いた脳内活性の画像解析では、記憶を元に意思決定が行われる場面では、海馬と腹側内側前頭前皮質の通信が増加していることが示されたという。

「我々の研究は、記憶と意思決定という中枢機能の2大テーマを架橋するものである」と筆頭研究者のセバスチアン・グルース博士は語っている。数学的モデルの脳内スキャンの組み合わせはまた、より信頼性高くその仕組みを理解するのに役立ったということである。

出典は『ニューロン』 (論文要旨)


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