遺伝: 一卵性双生児は老化の背後のメカニズムを明かす
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2012.2.6
, EurekAlert より:
ウプサラ大学の研究チームは、一卵性双生児の異なる年齢時におけるDNAを比較し、DNAの加齢に伴う変化(セグメントの方向の変化、複製あるいは完全な欠失)が一般的であることを明らかにしている。この結果は、高齢者において免疫能が低下する原因の一つになっているのではないかという。
ヒトの一生において、細胞のDNAは持続的に変わり続けている。それはDNAを構成するセグメント単位の再構成、複製、欠失などであるという。今回の研究では、一卵性双生児から採取した血球細胞におけるDNAの再構成が調べられた。
その結果、大規模な再構成は60歳以上の年齢でのみ観察された。もっとも一般的な再構成は、DNAセグメントの一部が欠失しているというものだったという。部分的な再構成から骨髄の血球生産能を阻害する例も見られた。再構成自体は若い年齢でもみられたが、より小規模で単純なものが多く、研究チームでは再構成は加齢とともに増加していくとも指摘している。
「60歳以上の高齢者の3.5%が健康であるにもかかわらずこのような大規模な再構成を示したのは驚きである。おそらくこれは氷山の一角であって、実際にはもっとはるかにたくさんの変異が蓄積していると思う」と著者のひとりである免疫学遺伝学病理学部門のデュマンスキ教授は指摘している。
論文要旨。
出典は『米国人類遺伝学雑誌』 (キャッシュ)
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食事: ときどきやけ酒飲むくらいなら心臓病リスクは高まらない
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2012.2.6
, EurekAlert より:
デンマーク国民コホート研究の参加者26,786名を追跡調査し虚血性心疾患または全死因各々の死亡リスクに与えるときどきの大量飲酒の影響について、特に中程度飲酒者に絞って検討した研究。ここでは男性週21杯、女性14杯以下の中程度飲酒者が対象(1杯はエタノール12グラム相当)。その結果、大量飲酒(一回に5杯以上と定義)は、虚血性心疾患または全死因による死亡リスクを高めないことが明らかになったという。これは従来の研究とはいささか異なる結果であり、取り扱いは慎重にすべきだと識者は述べている。少なくともこれを根拠に大量飲酒をすることは絶対に勧められないとのこと。
論文要旨。
出典は『スカンディナヴィア公衆衛生学雑誌』 (キャッシュ)
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子供: 軽食時間のママの横柄さは子供の肥満に関連
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2012.2.6
, AJCN より:
自己主張が強く押しつけがましい母親の摂食行動は小さいがしかし有意に子供の肥満度を高めるようだ、という米国ミシガン大学からの研究報告。
1,218名の小児とその母親が標準的な軽食(スナック)を食べるところを15,24,36ヶ月時にビデオに収録して母親の態度をチェックし、子供の肥満度と比較した結果から。36ヶ月時点で、平均9.3%の注意発話があり、その61%が断定的であり、48%の母親が立ち入り過ぎ的だったという。
母親の学歴が低い場合、少数民族の場合に、母親の断定的な押しつけがましさは高まる傾向にあった。
断定的とは限らない注意発話全体の数と小児肥満には関連が見られなかった。
論文要旨。
出典は『米国臨床栄養学雑誌』 (キャッシュ)
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食事: 「ヨーヨーダイエット」は寿命を縮めないようです
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2012.2.6
, AJE より:
ヨーヨーダイエット(リバウンド)が、死亡リスクを高めることはないようだという、米国がん学会からの大規模コホート研究の結果報告。
ヨーヨーダイエットというのは、日本ではリバウンドといわれている減量した後にそれが帳消しになる現象のことをさす。日本だけでなくリバウンドは世界中で普遍的に見られる現象であり、ひょっとして単に減量する以上に身体に悪いのではないかとずっといわれてきたが、かならずしも一致した見解は得られていない。
55,983名の男性と66,655名の女性に、1992年にヨーヨーダイエットの経験があるかどうかを調査。ここでいうヨーヨーダイエットは、過去に4.5s異常の減量をした後に同じかそれ以上の体重増加があった場合をいう。この回数が難解だったかを調査した。その後2008年までの追跡調査で、15,138名の男性と10,087名の女性が死亡した。
これを統計解析した結果、年齢調整後のヨーヨーダイエットと死亡率には有意な相関がみられた。
しかし、BMIおおび他のリスク因子によって調製したところ、ほとんど影響がないことが明らかになった。1-4回のヨーヨーダイエット経験者では逆にわずかだが死亡リスクが下がっていた(ハザード比0.93)。
少なくともヨーヨーダイエットが死亡リスクを高めることはなさそうだと研究チームは結論している。
論文要旨。
出典は『米国疫学雑誌』 (キャッシュ)
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肥満: 油好きの遺伝子
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2012.2.6
, EurekAlert より:
油を使った食べ物への嗜好を持つ人は、「CD36」という遺伝子の、特定の型を持っている―米国コロンビア大学の研究。300人あまりのアフリカ系アメリカ人大学生を対象に遺伝子検査を行い、さらに2種類の嗜好調査を行った。するとCD36遺伝子の型が「AA」の者(対象者全体の22%)は、油を使った料理を非常に好む傾向にあることがわかった。一方、彼らは油の配合割合には特にこだわりがないようで、油がほんの少しでも入っていさえすれば満足できることもわかったという。これをうまく逆手にとれば、同遺伝子型を持つ者の肥満を防ぐことができるのではと研究者は述べている。
論文要旨。
出典は『肥満学』 (キャッシュ)
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ビタミン: 高齢患者はビタミンD不足
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2012.2.6
, EurekAlert より:
リハビリ病院に入院する際の高齢患者は、実に9割近くがビタミンD欠乏状態だった―独トリーアにあるザンクトイルミネン高齢者リハビリ病院の調査。
同病院の入院時検査で、高齢患者の血中カルシジオール(25-ヒドロキシビタミンD)濃度を測ったところ、89%がビタミンD欠乏とされ、67%は深刻な欠乏状態と診断された。なお、患者の平均年齢は82歳だった。
ビタミンDはカルシウムや骨の代謝を始めとした様々な効果をもつビタミンである。充分なビタミンDが保たれていると、筋肉にも影響を及ぼし、転倒や骨折のリスクを下げることができるといわれている。
食事からの摂取だけでなく、ビタミンDは日光に当たることでも皮膚で合成されるのだが、高齢者は若者に比べると概して陽に当たる機会が少ない傾向にあるという。それを反映してか、若者の血中ビタミンD濃度は夏期と冬期では差があるが、高齢患者では季節変動がなかったという。
ドイツの場合、一般的な食生活ではビタミンDの充分な摂取は難しいことから、サプリメントでの補給や日光浴を積極的に行なってみては、と研究者は述べている。
論文要旨。
出典は『ドイツ医師会雑誌国際版』 (キャッシュ)
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食事: ダイエットの成否は会場次第
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2012.2.6
, EurekAlert より:
55人のアフリカ系アメリカ人女性を対象に行った介入研究から、ダイエットプログラムは大学の研究機関で実践するより、地元の教会で開催したほうが効果的かもしれないという結果が報告された。過去に体重管理を目的とした指導介入を受けた経験がないほうが介入効果が高かったことも同時に報告されている。
対象者は23歳〜56歳の、肥満あるいは過体重と評価されはしたが、健康な女性で、対象者のBMIは26.5〜48.1であった。
対象者は実験開始時点と終了時点の体重計測のほか、体力テストと行動変容変化ステージの評価を受けた。
実施前の行動変容変化ステージは、47%が実行期、31%が準備期、22%が維持期と評価された。
このあと13週間に及ぶ減量指導を受けてもらったわけだが、このうち36人は教会を会場に、19人は大学の施設を会場に指導を受けた。実施後のステージレベル評価を対象者のうち45人が受け、結果を実施前と比較すると、7%が退行、44%は変わらず、31%はステージレベルがアップした。
会場やステージレベル別に変化を比較したところ、教会を会場に指導を受けた対象のうち、準備期であった者が、実行期や維持期にあった者より減量効果が高かったという。つまり指導により効果をもたらす傾向が示唆されたわけだが、この傾向は大学研究所を会場とした群ではみられなかったという。
体重減量効果は教会を会場としたほうが、大学を会場とした群よりも高く、初めて受けた者のほうが、以前に受けたことのある群よりも減量効果が高かった。
研究者によると、大学会場では時間ぎりぎりにやってきて、終わるとすぐに帰る者が多かったが、教会だと終わったあとも長く残って交流する場面がみうけられたという。ダイエットも絆が大事というわけか。
減量経験者はまた自分の悪い習慣をやめることが大変であることを知っているだけに、プログラム参加効果に懐疑的であることも考えられる。気軽な雰囲気作りを考えることが必要かもしれない。
論文要旨。
出典は『黒人心理学雑誌』 (キャッシュ)
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食事: 会食ではお互いに食べ方を合わす
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2012.2.3
, EurekAlert より:
だれかと一緒に食事をするとき、人は自分のペースよりも相手のペースに合わせて食べようとする傾向があるようだというオランダ・ナイメーヘン・ラットバウト大学からの研究報告。特に食事のはじめのほうで顕著であり、最後の方ではそれほどでもないという。70組の若い女性ペアに食事をしてもらい、噛んだ数を記録し分析した結果から。
論文要旨。
出典は『科学公共図書館報:ワン』 (キャッシュ)
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食事: メニューの配置と売れ行きは関係ある?
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2012.2.3
, EurekAlert より:
レストランメニューの中で、料理名を掲載する場所によってその料理の売れ行きにどのような影響が出るのか?―米国コーネル大学のヤン助教授が実験を行なった。
レストランに入ると渡されるメニュー。その「右ページ中央部の少し上」に記載された料理は主力商品になっていく、という「常識」がある。 お客はまずその「スイートスポット」に並んだ料理名を見て、その後おおよそ反時計回りにメニューを見ていく・・・と飲食業界では数十年間信じられてきたのだ。 しかし実験によると、「スイートスポット」などは実は存在しないようだという。
被験者に赤外線眼球スキャナーを装着させてメニューを見てもらったところ、みな本を読むように始めから終わりまで順に見ていく傾向にあった。 「スイートスポット」を他の欄に比べて特別じっくり読む様子はみられなかったという。一方で、さっとしか読まれない部分があり、それはサラダのコーナーとレストランの紹介だったという。メニューを選ぶ際には料理名の掲載場所に関わらず、まずメインディッシュを決め、それに合わせてサイドディッシュを選んでいるようだ。
ヤン助教授は以前の研究で、メニューに掲載する「おとり」の効果について報告している。お客の金銭感覚をゆるめるために、高級シャンパンなどの高価なメニューをおとりとしてメニューに混ぜておく。すると結果的に客単価を上げることができるというものだ。
これらの結果は、レストラン経営戦略上重要なポイントとなるかもしれない、と助教授は述べている。
論文要旨。
出典は『国際ホスピタリティ管理雑誌』 (キャッシュ)
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健康食品: ハチミツは治療および防止損傷伝染の時に効果的であるかもしれません
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2012.2.2
, EurekAlert より:
マヌカハニーは慢性の創傷感染症に効果があるかもしれないという英国カーディフメトロポリタン大学の研究。化膿レンサ球菌は正常な皮膚にも存在するが、しばしば慢性の創傷部位においてバイオフィルムを形成し薬剤による治療に抵抗するという。研究者らは、マヌカハニーがインビトロでこのバイオフィルムを破壊し、さらに創傷部位への細菌の結合を阻害することを明らかにした。
論文要旨。
出典は『微生物学』 (キャッシュ)
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*むく鳥通信とは、森鴎外が海外の雑誌記事を紹介するときに使ったタイトルを借用したものです。
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