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[病気]  海苔を食べて、単一の細菌を腸内に定着させる
2018.5.11 , EurekAlert より:   記事の難易度 3
  

海苔を食べることで単一の細菌を腸内に定着させることに成功した、という米国スタンフォード大学医療センターからの研究報告。『ネイチャー』誌に発表された。

腸内細菌は我々が食べた物と共に腸管に入り込み、その結果我々の健康に良い種々の成分を作り出したり、他の病原菌を排除し、免疫応答を助けたりするようになる。

なぜある種の細菌はそうやって腸管に住み着くが、別の菌はそうでないのかは、まだそれほどよくわかっているわけではない。

今回、米国スタンフォード大学の研究チームは、マウスを用いた動物実験によって、エサをコントロールすることによって一種類の細菌の大腸内での増殖を助けることができることを証明した。また、特殊な炭水化物の量を調節することで細菌の増殖を調節可能なことがわかったという。

研究チームは、西洋型の食事では極めてめずらしいが日本食に頻繁に使われる海藻類のうち、寿司でもおなじみの海苔を消化する細菌を見つけ、その性質を検討した結果、この細菌には、海苔がもつ特殊な炭水化物のポルフィランを資化する能力を持つことが明らかになった。

「細菌にポルフィランを消化できるようにする遺伝子は、海藻を日常的に摂取しないヒトの腸内には極めて稀である」と主任研究者のジャスティン・ゾンネンブルグ准教授は語っている。「そこで我々は、特殊な食品によって単一の細菌を膨大な数の腸内細菌叢のニッチな領域に棲息させることを検証できると考えた。」

研究チームは、3種類のマウスを実験に用いた。1種類は通常のマウスの腸内細菌を持つ群で、残りの2種類は、各々独立なヒト・グループから分けて採取された腸内細菌叢を移植されたマウス群として、各々にポルフィラン資化性のあるバクテロイデス属の細菌を植菌した。

その結果、通常のエサをマウスに与えた場合には、3種類のどのマウスにもこの細菌は定着しなかった。ところが、ポルフィランの豊富な海藻入りの餌をマウスに与えたところ、どのマウス群にも一定の割合でこの細菌が定着したことがわかったのである。

さらに、ポルフィランの量が増えるほど、その細菌の量も増加することがわかったという。

「我々はこのポルフィラン資化性遺伝子を別の細菌に導入し、それを海藻を組み合わせて、特殊な性質をもつ細菌だけを増殖させることが可能になる。これは食事による腸内細菌叢のコントロールに新たなパラダイムをもたらす可能性がある」とゾンネンブルグ准教授はコメントしている。

出典は『ネイチャー』。 (論文要旨)      
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