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[栄養]  高塩食が脳の血流障害をもたらすかもしれない
2018.1.26 , EurekAlert より:   記事の難易度 1
  

マウスにおいて、高塩食餌がもたらす腸の変化と脳の血流障害が関連することを見出した、という米国コーネル大学からの研究報告。このような血流の減少は、最終的に認知障害をもたらす可能性がある。ただし、血流が減少しても、再び正常な食事に戻すと、もとの状態に回復するという。

私たちは、食事中の塩分が高濃度であることのリスクについて、しばしば警告されるが、塩分摂取のリスクおよび塩分が脳および身体に与える影響には不明なことも多いという。

この研究では、マウスに、通常の食餌に含まれる塩化ナトリウムの16倍の量を含む高塩濃度食(HSD)を与えた。8週間後、HSDマウスでは、正常な食餌を摂取したマウスと比較して、脳の血流が20〜30%減少し、認知症に似た症状が現れた。マウスの食餌を通常に戻すと、血流と認知が改善し、塩分の過剰摂取がもたらす悪影響が可逆的なものである可能性が示唆された。

研究者らは、高塩食餌を与えたマウスの脳から血管を取り出して培養皿で培養して、塩分が脳の血流に与える影響を調べた。通常、マウスから採取した血管は、収縮して血流を減少させるか、または、拡張して血流を増加させる。ところが、HSDマウスから採取した血管は、刺激を与えても適切に拡張しなかった。さらに、血管が拡張させる強力なシグナルである酸化窒素(NO)の産生に関与する一酸化窒素合成酵素eNOSの機能の低下が認められた。

一酸化窒素(NO)は一酸化窒素合成酵素(NOS)によってL-アルギニンのグアニジノ基と、分子状酸素を基質として生成される。そのため、L-アルギニンは一酸化窒素合成酵素eNOSの活性および一酸化窒素の合成を増加させる。L-アルギニンをHSDマウスの血管を入れた培養皿に加えたところ、細胞は正常に反応した。L-アルギニンをHSDマウスに直接注射すると、認知障害が緩和された。

高濃度の塩分を摂ると腸の免疫系が変化するというエビデンスが一つのヒントになると考えられる。高塩食餌は免疫細胞Th17の出現を増加させることがわかった。TH17細胞は、血管に悪影響をおよぼし得る分子IL-17を分泌する。研究者らは、HSDマウスの脳にはTh17細胞が観察されなかったので、脳の血管に直接作用するのは、循環系を移動するIL-17であるにちがいないと結論した。

ヒトでは、食事中の塩分が高いことが、高血圧と関連しており、血圧と脳の健康を関連付けるエビデンスが増えている。しかしながら、HSDマウスの血圧は影響を受けておらず、今回観察された各変化には、非常に特異的かつ独立したメカニズムがあることが示唆された。

出典は『ネイチャー神経科学』。 (論文要旨)      
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