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[休養]  睡眠時間は糖質摂取量に影響する
2018.1.15 , EurekAlert より:   記事の難易度 1
  

毎晩より長く寝ることは単純な生活習慣介入であるが、これによって糖分の多い食品の摂取を減少させることに役立ち、一般的に健康的な食事習慣につなげることが可能である、というキングス・コレッジ・ロンドンの研究者らによる報告。

睡眠は、変更可能な、様々な肥満や心血管性代謝性疾患のリスク因子であり、英国の成人においては約3分の1が十分な睡眠時間を確保していないということが指摘されている。

本ランダム化比較試験では、典型的な睡眠時間として、成人で推奨される7時間の睡眠に満たない量しか確保できない成人の睡眠時間を増加させる事の実行可能性について検討した。さらにこれに付随して、研究者らはパイロット的に睡眠時間を増加させる事が栄養摂取にどのような影響をもたらすのかについても検討を行った。結果、睡眠時間が延長するようなパタンの場合、自己申告による砂糖類の摂取量が10g、ベースラインの摂取量に比べて低下したのだという。さらに、同じグループでは全体としての炭水化物摂取量が減少傾向を示したことも明らかにされた。

睡眠時間の延長によって砂糖類、ここでは白糖のみならず蜂蜜やシロップ、フルーツジュースなどに含まれる糖類も含んでいるが、これらの摂取量が低下したことは、単純な生活習慣の変更がより健康的な食事生活に有益な影響を与えている可能性を示唆するものである、と研究者は指摘する。

実際の研究では、21人の対象者が睡眠延長群に割り当てられ、45分間の睡眠コンサルテーションをうけ、一晩あたりの睡眠時間を1.5時間延長することを目指した。さらに21人のコントロール群が睡眠パタンに関して非介入で生活習慣をチェックした。

睡眠介入群の対象者はそれぞれ適切な睡眠衛生行動を示す最低限度のリストをそれぞれの個人の生活習慣に最適化された状態で提示を受けた。これは例えば就寝前のカフェイン摂取を避けるとか、リラックスできる睡眠前のルーティーンを確立する、満腹状態や極端な空腹状態で就寝しない、などを指示したものである。

コンサルテーションに引き続いて7日間、被験者は睡眠と食事摂取記録をとり、手首装着型体活動量計で睡眠時間がどの程度あったのか、また睡眠までにどの程度活動したのかが正確に計測された。

結果、睡眠アドバイスリストを提供されたうちの86%の対象者で、床に就く時間の延長が見られ、半数で実睡眠時間が増加していた(52分から90分の範囲で増加した)。3人の対象者で、推奨される平均7〜9時間の睡眠時間に保つことができた。一方、対照群での有意な変化は見られなかったのだ。

本知見はしかしながら、この延長された睡眠が実際にはコントロール群よりも質の低いものであった可能性があることを示唆しており、ある程度新しいルーティーンを導入して調整期間を設けることが必要である可能性があると研究者は指摘している。

睡眠時間と睡眠の質は近年、公衆衛生的関心が高まっている領域であるとともに、様々な健康リスク因子との関連性についても指摘されているところである。本研究から明らかになったことで、睡眠行動の変更が個々人に応じた比較的簡単な健康へのアプローチとして有益である可能性が示唆されている。さらに睡眠時間の延長が健康的な食習慣選択にも役立つ可能性があるということで、この関連性はさらに敷衍すれば以前の研究ですでに指摘されていた短時間睡眠と食事の質の低下の関連性についての知見を補強するものでもある。

今後、長時間の睡眠と栄養素摂取の関連性についてより検討を深め、睡眠持続行動を遵守することのより詳細な影響について、特に肥満や心疾患リスクのある人口集団での影響について検討をおこなっていく、と研究者はまとめている。

出典は『米国臨床栄養学雑誌』。 (論文要旨)      
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