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[病気]  結核薬はビタミンCでよりよく働く
2018.1.11 , EurekAlert より:   記事の難易度 1
  

マウス研究および培養細胞からの研究による報告で、結核薬にビタミンCを加える事によって薬が通常結核を取り除くのにかかる時間を減少させることが可能であるという報告。アルバートアインシュタイン医科大学の研究者らによって報告されている。

本研究では、マイコバクテリウム結核菌に感染させたマウスに対し抗結核菌薬とビタミンC単独、もしくは抗結核菌薬とビタミンCの組み合わせを用いて治療して比較した。結核菌残存が治療後4週間後、6週間後の時点で計測された。

ビタミンCはそれだけでは作用を示さないが、2つの独立した実験から、第1選択として利用される事のある抗結核菌薬(イソニアジドとリファンピシン)とともに用いる事によって、結核菌残存がこれらの薬品を単独で用いた場合と比較してより早く少なくすることに成功したという。培養細胞による類似の試験でも同様の結果が見られ、単独で薬を用いた場合に比べてビタミンCを同時に適応した場合には7日間早く殺菌することに成功したという。

ビタミンCを結核菌治療薬と同時に適応することで、結核菌をより効率的に殺菌でき、結核菌の化学的治療の期間を減少させることができるのだ、と研究者はいう。通常、結核菌感受性の高い抗生物質治療を行うと、6ヶ月程度の期間が必要となる。そのため、期間短縮は重要な視点である。治療管理がうまくいかないと、薬剤耐性を持った結核菌が出現する可能性があり、それによって治療が複雑化することもある。

通常、結核菌治療が長期化するのは、結核菌細胞が休眠状態の耐性細胞を形成するからで、これが抗生物質による治療を無力化してしまうからだ。

以前の研究では、研究者らはビタミンCを高濃度で適用することで細胞分裂を抑止し、低濃度で適用することで呼吸を刺激し耐性細胞の生成を抑制することが指摘されていた。ついで、抗結核菌薬がそこに存在することで、細胞死の促進に繋がる可能性が指摘されている。ビタミンCが結核菌細胞の呼吸を促進することで、抗結核菌薬の作動性を高めるのである。

1948年にフランスで行われた研究で、ビタミンCはヒトに対して安全であり、おそらく有益性がある事が指摘されている。末期症状の疾患患者にビタミンCを高濃度で研究者らは適用したが、副作用が見られなかったのだ。一方で感染症は減弱しなかったにもかかわらず、その成果は顕著であると指摘されていた。患者は食欲を回復し、身体活動性も高まったのである。

結核は全世界的な健康に対する脅威であり、肺やその他の臓器に影響を与える疾患である。2016年に、結核は1千万人を超える患者を世界中で産み出し、170万人が死亡したという。米国では結核の症例は人口3億3千万人に対して、数千件に留まっている。多剤耐性結核菌に対する治療は少なくとも2年間必要であり、副作用のある第二選択医薬品を利用せざるを得ない状況にある。

ビタミンCは安全である事が知られていて、本マウス研究によればビタミンCが結核治療を促進する可能性が指摘されているわけである。ヒトでもビタミンCを併用することによって有害な抗生物質に対する曝露期間を短縮し、結核菌の増殖を抑制できる可能性があるのだ、と研究者はまとめている。

出典は『抗菌剤と化学療法』。 (論文要旨)      
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