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[栄養]  第六の味、カルシウム?
2018.1.11 , EurekAlert より:   記事の難易度 1
  

カルシウムは諸刃の剣である。身体に必要不可欠なミネラルではあるが、取り過ぎると身体に害を及ぼす。多くても少なくても良くないのである。この事はヒトでもマウスでもハエでも同じことがいえる。カルシウムの量を感知することはそのため重要な本能である。その味自体はヒトの味覚の5種類(甘味、酸味、塩味、苦味、うま味)の中では分類されて知覚されるものではない。通常、ヒトにとってカルシウムは少し苦いとか、酸っぱいとか感じるものであるようだ。

UCサンタバーバラの研究者らによる研究で、カルシウムの味覚というものがショウジョウバエでは実際に存在するようだと報告されている。さらに、これらのモデル生物においてカルシウムの味覚受容体ニューロン(GRNs)が存在している事も明らかにされた。驚くべきことに、カルシウムが生命維持に必要不可欠であるにもかかわらず、ショウジョウバエは低カルシウムを感知することはできず、高カルシウムに対しては拒絶反応を示したという。

食品中のカルシウムの存在に体して反応するためにどのような基底的メカニズムが用いられているのかを理解する事が研究の第一の目的であった。結果、味覚ニューロンを同定しただけでなく、カルシウムを感知する際に重要な3種類の受容体タンパクを発見したのである。この3つのうちどれかを削除することで興味深い生き残り実験を行うことができたのだ。

研究者らはペトリ皿を使って、フルクトースのみを入れた皿と、フルクトースと高濃度のカルシウムをまぜて入れた皿を用意して実験した。通常のハエは高カルシウムの皿を拒絶し、フルクトースのみを食べて生きながらえた。遺伝子変性を行って発見された3種類のうち一つのGRNを除去したショウジョウバエでは、このカルシウムの有無を区別できなくなっていたのだ。結果として、カルシウムを過剰に摂取することが起こって、時を経て死亡するに至っている。

つまり、ハエには低カルシウムを区別するメカニズムが(たとえそれが生存に必要だったとしても)存在していないが、多すぎるカルシウム摂取を予防するような仕組みは備えているということになるのである。

驚くべきことに、カルシウム拒絶は2種類のメカニズムを通じて起こっているという事も分かった。一つはGRNの特異的なグループの活性化で、苦味成分の存在する物質を特異的に同定し活性化されたときに給餌行動をやめるように働くものである。加えて、カルシウムが糖によって活性化されたGRNsを抑制するというものである。ヒトにおいては、高濃度のカルシウムは多くの生命を脅かす病気と関連している。本研究から、カルシウムの味覚がヒトを含めて広い範囲の生物において抑止力として存在している可能性があると研究者は指摘している。

出典は『ニューロン』。 (論文要旨)      
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