2017.11.27
, EurekAlert より: 
心血管系リスクを低下させるために、高齢者はどんな身体活動でも、全くやらないよりは良いようだ、というオランダ・アムステルダム大学アカデミック医療センターからの報告。
研究チームは、欧州前向きがん研究(EPIC)ノーフォークコホートの39-79歳の参加者24,502名を対象に検討を行った。EPIC研究は欧州10カ国が参加する大規模疫学研究である。
参加者は1993-1997年に英国ノーフォークで登録された。仕事中及び余暇の身体活動は、質問紙によって評価され、それに基づいて活動的、ほどほどに活動的、ほどほどに不活発、不活発に分類された。
参加者は死亡もしくは2015年3月31日まで追跡調査された。
身体活動と心血管系事象との関連性については、年齢別に、55歳未満、55-65歳(中年)、65歳以上(高齢者)にわけて検討された。
平均18年間の追跡期間中に5,240件の心血管系事象が発生した。高齢者においては、心血管系事象のリスク(ハザード比)は、不活発の者に比較して、ほどほどに不活発、ほどほどに活動的、活動的の順に、0.86、0.87、0.88だった。中年者と、55歳未満では、同様の傾向が認められたが、統計的には有意ではなかったという。
出典は『欧州予防的心臓病学雑誌』。 (論文要旨)
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