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[栄養]  若年期の低たんぱく食、ハエの寿命を2倍に
2017.11.14 , EurekAlert より:   記事の難易度 1
  

幼虫のときに低たんぱく質食を摂っていると、通常食の場合に比べて寿命が2倍になる―英国フランシス・クリック研究所が、ハエを用いた研究で明らかにした。

ハエの一種であるショウジョウバエは疾患に関係する遺伝子の3分の2以上が人間と共通しているほか、寿命が2-3か月と短いため、寿命に関する実験でよく用いられる。今回の実験では、幼虫の時には低たんぱく質食を与え、さなぎを経て成虫になってからは通常食に変えたショウジョウバエが、生涯に渡り通常食を与えたショウジョウバエに比べて寿命が2倍になることが発見された。ただし当たり前のことだが、人間とハエは同じ動物ではないため、この結果を人間に推奨すべきではない、と研究者は述べている。

さて、今回研究チームが新たに発見したことは、ショウジョウバエは体表に有毒な脂質を分泌しており、それが自身の寿命を縮めているということだった。ところが、幼虫のうちに低たんぱく質食を摂っていると、この脂質の有毒性は抑えられるのだという。

筆頭著者のステファナ氏によると「体表の脂質の有益な機能としては、乾燥の予防や求愛行動の活性化がありますが、私たちの研究結果はこの脂質には悪い一面もあることを示しています」とのこと。さらに、研究者らが驚いたことに、この脂質はハエ自身の寿命に影響を及ぼすだけでなく、近くのハエの寿命にも影響を及ぼした。

共著者のアレックス氏は「もしあなたがショウジョウバエだとしたら、『あなたは、あなたが食べた物で出来ている』ではなく、『あなたは隣人が食べた物で出来ている』ということになります」と話す。

実は、科学者たちが一世紀近く持ち続けていた謎として「ショウジョウバエは個体群密度が高くなると寿命が縮む」というものがあったが、今回の結果によりそれを解明できるかもしれない。ショウジョウバエの飼育容器の中の個体数を2倍にすると寿命が短くなるが、遺伝子組換えによって有毒な体表脂質の産生を防止してみたところ、寿命の短縮はみられなかったという。これと別の実験も合わせて考察した結果、ショウジョウバエの寿命と個体群密度の関係性は有毒な体表脂質に起因することが示された。

「人間でも、皮膚に分泌される脂質は保湿をして日常的な損耗から守る働きがあります。その反面、日光その他のストレス要因に反応して、老化の徴候を加速する有毒な化学物質を産生するため、有害にもなりえます。ショウジョウバエの研究を人間にも応用できれば」などとアレックス氏は話している。

出典は『ネイチャーコミュニケーション』。 (論文要旨)      
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