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[高齢者]  スーヴェネイドが手遅れになる前にアルツハイマー病を押し留める?
2017.11.9 , EurekAlert より:   記事の難易度 1
  

フィンランド、ドイツ、オランダ、スウェーデンにおいて、アルツハイマー症の前駆症状であるMCI(緩除な認知機能不全)のある対象者311人を対象にEUの共同研究コンソーシアムによって行われたパイロット研究。参加者にはランダムに同じカロリーのドリンクを24ヶ月にわたって摂取させたが、Fortasyn Connect(商品名スーヴェネイド、註参照)という多種栄養素のコンビネーションを摂取した群で認知機能評価基準(CDR-SB)の結果がより悪化していなかったと報告されている。

ただし、本研究の初期のエンドポイントであるNTB(神経心理学的バッテリー)に対する影響については、有意な影響は両群ともに見られていない。コントロール群でのNTBテストの低下傾向は予想されたほどには大きくなく、統計学的な有意差を見いだすほどではなかったのだ。

しかしながら、二次的エンドポイントである臨床的認知症評価総計基準(CDR-SB)の数値では、スーヴェネイド群での認知機能低下傾向が45%少ないことが明らかとなったのである。CDR-SBの測定基準は、患者の疾患の進行傾向を同定する際に重要である。というのも、この基準は日常生活、例えば家庭生活上の緊急状態に対処するのか、財政的取引を行う際や重要なイベントなどをきちんと理解し記憶しているといった点に基づいての症状進行具合を検討しているからである。

さらに、スーヴェネイド群では脳萎縮も少なく、コントロール群との差異は海馬体で26%、脳室全体の容量にして16%の違いが見られている。進行性の脳機能低下はアルツハイマー症においては典型的に見られる症状であるが、この場合には海馬体の容量低下が記憶力低下の主要な原因として記せられることが多いことから、認知機能改善にこの萎縮が少なくなることが含意するものは大きい。24ヶ月の研究期間中、副作用などの逆行性イベントの発生率は介入群と対照群で有意差無しであった。

スーヴェネイドを飲用することがすなわちアルツハイマー症の治療となるというものではないものの、早期のアルツハイマー症徴候をこの飲料によって効果的に抑制することが可能であることに期待を持つことができるという本研究の知見は、現在の患者にとっても有益な情報となるだろう。さらに重要なことには、脳萎縮が抑制されたということは、単純に症状面での効果を超えて、これまでに考えられなかったような有益性を示唆するものである、と研究者は指摘する。

現在、4,700万人がアルツハイマー症もしくはそれに関連した認知性疾患に罹患していると考えられているが、現状では、アルツハイマー症の治療法は存在していない。
アルツハイマー症はその前駆症状を呈する期間が長いことが特徴となっており、認知症として進行するまでに、最初の徴候発現以来、数年間の緩除な認知的減退を経験するという傾向にある。多くの認知症患者はそれが完全に発現して初めて数年前からその前駆症状を経験していたということに気づくのである。今後20年間でアルツハイマー症患者は倍増すると見積もられており、2030年には7,470万人、2050年には1億3,150万人まで増大すると予測されている。

註:Fortasyn Connectには、オメガ3脂肪酸、コリン、ウリジン一リン酸、リン脂質、抗酸化物質、ビタミンB群などの栄養成分が含まれる。早期アルツハイマー病の食事管理のために臨床的に立証された特殊医療目的の食品である。

出典は『ランセット神経学』。 (論文要旨)      
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