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[運動]  ストレングストレーニングはエアロビクス同様に有効
2017.11.8 , EurekAlert より:   記事の難易度 1
  

腕立て伏せや腹筋運動を行うことで、有酸素運動を行う事で得られる健康効果同様に、寿命を延ばしていくことができるかもしれないという、豪州シドニー大学の研究者らによる、8万人を超える成人を対象とした研究からの報告。

過去最大規模の研究で、総死亡率と運動の種類の関連性をタイプ別に検討した。ストレングスベースの運動を行っていた人は早死リスクが23%低下しており、とりわけがん死リスクは31%低下していたという。

ストレングストレーニングは、これまで加齢に伴う機能的筋力低下という側面で注目を集めてきたが、死亡リスクに対する影響についてはあまり検討されてきていないのが現状だ。本研究では筋力を増進させる事が、ジョギングやサイクリングなどで有酸素性身体機能を増進させる事と同様に健康効果があることが示唆されている。さらにまた、本研究の知見からは運動による死亡率低下の因果関係が指摘されており、がん死リスクの低下が指摘されているという点ではより注目に値すべき物と言える可能性がある、と研究者は指摘する。

世界保健機関の推奨する健康維持のための身体活動量基準は、成人に対して週当たり150分間の有酸素性運動を行う事、追加して2日間の筋力トレーニングを行う事となっている。しかしながら、政府機関や公衆衛生専門当局はストレングストレーニングを日常的なコミュニティベースの健康増進政策に取り込んでいくことに対しては及び腰であるために、国全体としてどの程度の身体活動性が見られるのかについて、正確な数字が反映されていないことも多いのである。

例えば、豪州の身体活動量調査を見ると、有酸素性運動のみに身体活動量調査の基準を置いていて、全国民の不活動状態を53%にのぼると推計している。しかしながらWHOのストレングストレーニングを考慮したガイドラインを考慮に入れるなら、実に85%の豪州国民が、基準に比して何らかの点で身体活動量が足りないということになってしまうのだ。残念ながら、19%程度の豪州成人のみが身体活動量基準を十分に満たしているというのが事実なのである。有酸素性運動のみを対象にすれば、47%が満たしていると言えるにもかかわらず、である。

この身体活動性についての基準の検討は、長期的視点から考えるとき、本研究で示されているようにがん死リスクの低下などが示唆されている点を鑑みても、重要な示唆を持っているといえる。

筋力トレーニングというと、ジムに行って特別な機会や重量を用いなくてはできない運動であるととらえられがちであるが、自重を用いたものであっても有益である、と研究者は指摘する。両手につかまるところがあれば可能なディップス運動や、通常の腕立て伏せ、腹筋運動など、誰もが知っているような運動で、家庭で行う事のできる運動の範囲で、同じだけの健康効果を期待することができるのである。

本研究は観察研究であるものの、性別や年齢、健康状態、生活習慣や教育レベルなどの変数の影響を受けないように統計的に処理されたデータを用いている。全ての心疾患やがんをはじめから有する参加者、さらに研究開始後すぐの2年間で死亡した参加者のデータは除外されていて、数値の正確性が担保されるように推計されているということである。

出典は『米国疫学雑誌』。 (論文要旨)      
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