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[その他]  食欲をコントロールする細胞を発見
2016.10.19 , EurekAlert より:   記事の難易度 1
  

食欲や食行動をコントロールする上では、グリア細胞と呼ばれる脳細胞が重要な役割を持つことが発見された。米国マサチューセッツ工科大学の動物実験から。

マウスを用いた実験から、グリア細胞を活性化させると過食を促進し、反対にこの細胞を抑制すると食欲も抑えられることがわかった。この発見は、肥満や食欲に関連する障害の薬を開発するための、新たなターゲットをもたらすことになりそうだ。今回の研究は近年、グリア細胞が脳の重要な機能に関連しているということを示すもののなかでも最新のものである。

10年ほど前までは、グリア細胞はニューロンのサポート役だと考えられていた。「この数年で、グリア細胞の異常な活性化は神経変性疾患に強く関係することがわかってきました。ニューロンの機能を調節する際や、脳障害が起こる際におけるグリア細胞の重要性についてのエビデンスが次々に出てきています」と研究者のフォン氏らは話している。

<食欲のスイッチ>
食欲やエネルギー消費、体温、睡眠サイクルなどの概日リズムをつかさどるのは、脳の深部にあるアーモンドほどの大きさの部位・視床下部だということが長年知られている。

筆頭著者のチェン氏は、脳の他の部位におけるグリア細胞についての行っている際に、視床下部でも多くのグリア細胞の活性がみられることに気が付いたという。氏は次のように話している。
「脳内の他の部位ではグリア細胞がニューロンの機能の調節に影響を持っていることが示された時から、私は視床下部でグリア細胞がどんな働きをしているのかに非常に興味を持ちました。」

視床下部の中には、食欲を調節する鍵となる2つのニューロン群、AgRPニューロン、POMCニューロンがあることが知られている。POMCニューロンは食欲を抑制する一方、AgRPニューロンは食欲を刺激する。

グリア細胞は脳細胞の約半分を占めており、ニューロンを保護したり、ニューロンの相互接続を助けたりするなどの多くのサポート役を担っている。

実験で、ノースカロライナ大学が開発した新技術を用いて、グリア細胞の一種であるアストロサイトを活性化すると、マウスの摂食量が非常に増えたという。
「マウスは昼間はあまり食べないものですが、私たちが特定の受容体を発現する薬剤を投与すると、彼らはたくさん食べていました」とチェン氏は話す。

また、このようにたくさん食べていたにも関わらず、短期的(3日間)にはマウスの体重は増えなかったという。「このことから、グリア細胞は、摂食の増加を補正するためにエネルギー消費を制御するニューロンを調整しているのでは、という可能性が高まりました。グリア細胞には複数のニューロンのパートナーがあり、同時に複数のエネルギーの恒常性機能の全てを調整しているのかもしれません」

なお、アストロサイトの機能を抑制したところ、マウスは通常より食べる量が減ったという。

<未知の相互作用>
アストロサイトがニューロンに影響を与えるメカニズムはまだわかっていない。これまでに、グリア細胞がメッセンジャーの役割を持つ物質を分泌している可能性などが示唆されているという。

出典は『eLife』。 (論文要旨)      
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