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[運動]  運動時の脂肪燃焼を高める方法
2016.8.3 , EurekAlert より:   記事の難易度 1
  

運動する際には、炭水化物と脂肪が酸化する過程からエネルギーが生成され、その割合は運動強度によって異なっている。アルカロイドの一種であるp-シネフリンを摂取する事によって脂肪燃焼を増加させる効果について検討した研究。スペインのカミーロ・ホセ・セーラ大学の研究者らによる報告。

p-シネフリンを用いた際の運動時のエネルギー代謝性についてはほとんど科学的な研究が成されておらず、また副作用についての情報もほとんど存在していない。p-シネフリンが神経刺激性をもつ物質のエフェドリンと類似の性質を持っており、β3アドレナリン作動性受容体がこの物質によって活性化することから、サプリメントとして人気が出てきており、減量サプリメントには一般的に含有される物質となっている。

p-シネフリンの有用性はβ1及びβ2受容体を不活化し、結果として動脈の緊張度や心拍数に対して緩除な影響を与えることであり、この事はつまりその他のアドレナリン作動性刺激物よりも副作用が少ない事を意味しているという点である。

本研究の目的は、3mmg/体質量1kgのp-シネフリン短期的使用が、運動中のエネルギー代謝と脂質及び炭水化物の酸化過程にどのような影響を与えるかについて検討する事であった。

ランダム化偽薬対象二重盲検試験として本研究は行われ、18人の被験者が2種類の実験を行った。p-シネフリンを体重あたり3mmg摂取した群と、プラセボ群で比較したのである。

服用1時間後の時点で、エネルギー消費量と動脈緊張度が身体活動の前後で測定された。身体活動は今回はエアロバイクを用いて行った。結果、p-シネフリンの短期的使用はエネルギー消費に影響を与えず、心拍数や動脈圧にも変化が見られなかった。しかしながら、中強度運動で脂質の酸化割合が亢進し、炭水化物の酸化が低下したのである。つまり、p-シネフリンは本研究の運動強度下で個人の脂肪燃焼を最大化する可能性が見られたのだ。実際、1時間の運動につき脂質酸化が7g増加していた。

運動中の最大の脂質酸化割合は、1分あたり0.7gであった。これをもちいると、もっとも良い条件下で行われることを推定すれば、1時間の中強度運動で42gの脂肪燃焼が期待できることになる。

一般に、運動開始後に我々が経験する減量は体液の減少によるものがほとんどであり、このためにダイエットによるリバウンドを起こしやすい傾向がある。実際のところ、運動と食事による脂質酸化に基づく体重減少は週当たり200〜300gの減量が妥当であり、1ヶ月で約1kgが標準的だ。1ヶ月で1kgの減少はミラクル・ダイエットとしては魅力的なスローガンとは言えないが、科学的にはこの割合が精一杯ということになる、と研究者は指摘する。その意味では、p-シネフリンを用いれば脂質燃焼は亢進することが期待されるが、運動を併用することが必要条件なのだ。

今後、長期的なp-シネフリンの利用によってどのようなエネルギー代謝上の変化が見られるのか、またp-シネフリンによる休息時と運動時の代謝性の変化などについても検討を重ねることが必要である、と研究者はまとめている。

出典は『英国臨床薬理学雑誌』。 (論文要旨)      
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