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[病気]  悪い脂肪が良い脂肪に変わるメカニズム
2016.4.12 , EurekAlert より:   記事の難易度 1
  

「悪い」白色脂肪を「良い」褐色脂肪に変換するのに必要なたんぱく質複合体が特定された。肥満など代謝異常の治療への道が開けるかもしれない。米国サンフォード・バーナム・プレビス医学発見研究所の研究。

「私たちの研究は、栄養状態を感知する『mTORC1』とよばれるたんぱく質複合体が、脂肪細胞を褐色化する装置の鍵になっていることを示しています。
 白色脂肪組織内での褐色化の促進や、褐色脂肪様の細胞を増加させる治療は、運動せずにより多くのカロリーを燃焼させるのを助ける方法として盛んに研究がされています」と研究者のコリンズ博士は話す。

褐色脂肪は、熱を生みだすためにエネルギーを燃焼させる。それは、寒冷な気候を温かく耐えぬくための方法として進化したものと研究者たちは考えている。

平均より多くの褐色脂肪を持つ人は、健康的な体重を維持し、インスリン抵抗性も高くなりにくい傾向がある。一方、白色脂肪は内臓の断熱材のような役割をもつ。過剰な白色脂肪は、代謝性疾患や特定のがんのリスク増加につながるのだ。

白色脂肪中の褐色脂肪様細胞の比率は、低い気温に長期間さらされていると増加する。そして、ホルモンであり神経伝達物質でもあるノルアドレナリンの分泌の引き金となる。

コリンズ博士らの研究チームは、ノルアドレナリンが脂肪を褐色化するプロセスの中の新しいステップを発見した。これまでの研究では、プロテインキナーゼA(PKA)と呼ばれる物質をオン状態にすることが必要だとわかっていたが、今回の研究により、PKAが前述のmTORC1を活性化することが示された。

「思いもよらないことでした。mTORC1は白色脂肪を含む多くの細胞の増殖を促進する鍵となる物質として知られていたからです。脂肪の褐色化は、白色脂肪の増殖とは正反対のプロセスだと考えられているので、これらが同じたんぱく質複合体を必要とするという事実は大ニュースです。」

研究者らは、mTORC1がPKAによって誘発される方法は、細胞の増殖を促進するシグナル(インシュリンなどによる)によって活性化される方法とは異なることも明らかにした。

「脂肪の調整は白黒だけでできているのではありません。私たちの研究結果は、絵に色を付けるのを助けるようなものです。mTORC1は、例えるならばプリンタ・コピー機・スキャナの機能を備えた複合機のようなものではないかと考えています。あるボタンを押せば脂肪の貯蔵が、別のボタンを押せば褐色脂肪に変換してくれる、といった具合です。

今回の結果は、脂肪の褐色化の重要な知見を加えました。将来的に抗肥満薬の開発に役立つでしょう。」などとコリンズ博士は述べている。

出典は『臨床研究雑誌』。 (論文要旨)      
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