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[栄養]  葉物野菜が腸の健康の鍵を握る
2016.3.1 , EurekAlert より:   記事の難易度 1
  

葉物野菜に豊富に含まれる含硫糖分子スルホキノボースが腸内の善玉細菌の増殖を助ける、という豪州メルボルン大学からの研究報告。これにより、新しいクラスの抗生物質を開発できるかもしれないという。

この発見は、“善玉”細菌がどのように私たちの腸を保護し、健康を促しているかを説明する鍵となるという。そして、葉物野菜は、善玉腸内細菌の餌となり、悪玉腸内細菌が腸内に棲み付く能力を制限するために必要であることを示している。

研究チームは、これまでに知られていなかった酵素を同定した。細菌、菌類、他の生物は、この酵素を利用して、葉菜類に含まれるスルホキノボース(SQ)という糖を餌とする。

毎年、ホウレンソウなど葉物野菜は、世界中で大規模にこの糖を作り出している。その量は、世界の年間鉄鉱石総生産量に相当するという。

この発見は、善玉腸内細菌の増殖のために利用できる可能性があるという。「私たちが葉物野菜を食べるたびに、善玉腸内細菌がエネルギー源として利用しているSQ糖をかなりの量摂取することになる」とゴダード・ボーガー博士は語っている。

「例えば、重要な防御菌である大腸菌は、エネルギー源としてのSQを利用する。大腸菌は、悪玉菌の成長とコロニー形成を防ぐことができる」

「大腸菌は、私たちの腸内に必要で重要な細菌である。我々は、葉物野菜に含まれるこの糖分子の摂取が、健康な腸内細菌、消化器系の健康の改善と維持に重要な要因となるだろうと推測している。」

研究チームは、細菌が成長するために、植物からその糖をどのように抽出するかを明らかにした。「我々は、YihQという酵素を発見した。細菌は、この酵素を利用して、この硫黄含有糖SQを餌として吸収し、代謝する」とウィリアムズ教授は述べている。

「硫黄は、すべての生物の必須成分であるたんぱく質を構築するために重要である。SQは、硫黄を含む唯一の糖分子であり、細菌が糖分子を“消化”すると、硫黄を環境に放出する。これにより、他の生物が硫黄を再利用できる。つまり、硫黄は、世界的な“硫黄サイクル”に再び戻ることになる。」

ウィリアムズ教授は、この経路は珍しいが、生物には豊富であると述べている。

「この研究は、地球上の生命に必須の元素である硫黄を、どのように生物が利用し、リサイクルするかという50年の謎に答えるものである」と教授は述べている。「注目すべきことは、酵素YihQは、ありふれた景色の中に隠れていた上に、ありふれた大腸菌が生成することである。」

この発見には、いつか全く新しいクラスの抗生物質を開発するために利用できるという重要性もある、とボーガー博士は述べている。「ますます多くの細菌が、既存のクラスの抗生物質に耐性を獲得しているので、新しい戦略が必要とされている。」

「我々は、善玉腸内細菌はそのまま残して、大腸菌や食中毒の原因となるサルモネラなど他の有害な病原体に対して、抗生物質が選択的に届くように、このような広く存在する酵素を利用することが可能になると考えている。」

出典は『ネイチャー化学生物学』。 (論文要旨)      
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