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[栄養]  体重が減る「幻の食事」
2015.1.14 , EurekAlert より:   記事の難易度 1
  

身体にカロリーを摂取させたと思わせて脂肪を燃焼させるまったく新しいタイプのピルを開発した、という米国ソーク研究所からの研究報告。

この化合物は、効果的にマウスの体重増加を抑え、コレステロールを低下させ、血糖値を制御し、炎症を最小にするので、ヒトでの臨床試験が期待されるという。

他のダイエットピルとは異なり、このフェクサラミンと呼ばれるピルは血液中に吸収されずに腸内に残存するので副作用も最小に抑えられるということだ。

「このピルは、幻の食事のように作用する」と主任研究者のロナルド・エバンスは語っている。「それは通常大量の食事を摂ったときに起こるのと同じ信号を身体に送り、身体はそれを除去しようと働き始める。しかし、実際にはカロリーは存在せず、食欲も変わらない。」

エバンスらは20年近くファルネソイドX受容体(FXR)についての研究を続けてきた。この受容体は肝臓から胆汁酸の放出、食品の消化、脂肪と糖質の貯蔵に関与する。食事によってヒトの身体でFXRが活性化される。胆汁酸の放出だけでなく、血糖値を調節し、脂肪の燃焼も促進して、新たな食事の到来に備える。

多くの製薬会社が、このFXRを活性化する可溶性の薬物を開発してきたが、いくつもの臓器に働きかけることで副作用がひどく実用にならなかった。

今回、エバンスらは、FXRが腸でのみ活性化される方法を検討した。フェクサラミンは吸収されずに腸内に留まるので効果が腸のみに限定的である。

研究チームは、肥満のマウスに5週間にわたってフェクサラミンを毎日投与した。マウスの体重増加は止まり、脂肪が減少し血糖値もコレステロールも低下した。加えて、マウスの体重は上昇した。これは代謝活性が高まっていることを意味する。白色脂肪細胞が褐色脂肪細胞に変換され燃焼したということである。腸内細菌も以前とは変化していたがその理由ははっきりしていない。

どうしてフェクサラミンは他の薬物よりもうまく作用するようにみえるのだろうか。エバンスらは我々の身体が実際に食事をしたときに作用する方法に似ているためだろうと考察している。

「食事をしたときに身体の働きは陸上のリレー競技のようなものだ。全てのランナーが一斉に走ったらだれもバトンを渡せない」とエバンスは語っている。「我々は第一走者から順番にバトンを渡していく方法が一番自然であることを発見したということだ。」

フェクサラミンは血流にはいらないので、他のFXRを標的とした薬物に比べて人に他する安全性が高いという。研究チームは既にヒトでの臨床試験の準備に取り掛かっている。医師の指導の元に食事や生活習慣の変更を含めた取り組みによって、肥満外科と同様の効果が得られるだろうということである。

出典は『ネイチャー医学』。 (論文要旨)      
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