2012.4.10
, EurekAlert より: 
非ステロイド性消炎鎮痛薬のアスピリンをがん予防のために服用すれば10年でがん全体の罹患リスクが約10%低下することから、平均的なリスク集団においては利益をもたらすであろう、という米国がん学会からの研究報告。
現在のアスピリンの疾病予防に関するガイドラインは、心血管病に対するものだけで、アスピリンによる出血リスクを上回るだろうと見積もられている。アスピリンの毎日の服用は結腸がんの罹患リスク、腺腫性ポリープの再発リスクを低下すると報告されているが、出血リスクを上回る利益はないとされている。
しかし、今回発表された心血管病臨床試験データの二次解析によって、がん全体のリスクをアスピリンが低用量(75-100r)であっても下げる可能性が示唆された。
6件のランダム化臨床研究の先行研究のメタ分析の結果、低用量のアスピリンは、3-5年間でがん全体のリスクを20%低下させたという。またがん死亡率も低下させた。ただし、今回のデータ解析には、10年間100rのアスピリンを毎日服用してもがん死亡率を低下させないとした大規模疫学研究である女性健康研究のデータは含まれないという。
出典は『ネイチャーレビュー臨床腫瘍学』。 (論文要旨)
|