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ワインに新たな健康効果 (* 原文はこちら *)

2018.2.13  EurekAlertより

低用量のアルコール摂取が、炎症を和らげ、アルツハイマー病に関連する悪影響のある物質を脳が除去するのを助けることを見出したという、米国ロチェスター大学からの研究報告。 「過剰な量のエタノールを長期間摂取すると、中枢神経系に悪影響をおよぼすことが知られている」と主任研究者のマイケン・ネーデルガード博士は述べている。「ところが、この研究では、低用量のアルコールは、老廃物を取り除く脳の機能を向上させ、脳の健康に潜在的に有益であることを初めて示した。」 今回得られた知見は、低用量のアルコールが健康にもたらす利点を指摘しており、現在、同様の研究報告が増えている。過度のアルコール摂取は健康を害することがすでに知られているが、多くの研究で、低用量のアルコール摂取が、心血管疾患のリスク低下、様々ながんのリスク低下と関連することが報告されている。 研究チームは、脳の独自のクリーニングシステムであるグリオキシル系に焦点を当てた。研究者らは、2012年に、このシステムについてはじめて報告し、脳脊髄液(CSF)がどのようにして脳組織にポンプ輸送され、老廃物を洗い流すか示した。このような老廃物は、ベータアミロイドやタウというたんぱく質であり、アルツハイマー病や他の形態の認知症に関連している。その後の研究で、グリンパティックシステム(脳内のリンパ系システム)は睡眠中に、より活性であり、脳卒中や心的外傷によって損傷を受け、運動で改善することが示された。 この研究では、急性および慢性のアルコール暴露の影響がマウスで検討された。研究者らは、高用量のアルコールに長期間曝されたマウスの脳では、特に、グリンパティックシステムの重要な調節因子であるアストロサイト(星状膠細胞)という細胞において、炎症分子マーカーが高濃度に存在することを観察した。さらに、マウスの認知能力および運動能力に障害が認められたという。 低用量のアルコール(1日当たり約2.5ドリンク)を摂取したマウスでは、脳内の炎症が少なくなり、アルコールに曝されていない対照と比較して、グリンパティックシステムにおいて、脳脊髄液の移動や老廃物の除去がより効率的に行われた。認知試験および運動試験における能力は、対照のマウスと同一であった。 「グリンパティックシステムに対するアルコールの影響は、一般的な健康および死亡率に対するアルコールの影響を示すモデルに従うようであり、低用量のアルコール摂取は有益であり、過剰な摂取は全体的な健康に有害である。」とネーデルガード博士は述べている。

出典は『サイエンティフィックレポート


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